皆さんお久しぶりですKYKYです。
更新がほぼ一年ぶりとなってしまいました(^^)

まあ、単に更新に飽きてただけなんですけどね!


え?以前フラクタルエフェクトをやると言ってた?
なにそれおいしいの?




というわけで今回はエフェクトを作るときに
覚えておくとよいかもしれないちょっとした隠し味の追加方法です。



皆さん光るエフェクトを作るときに「スクリーン」「加算」ばっかり使ってませんか?

僕はそうです。




例えば炎の爆発っぽいエフェクトを作ろうとする場合…

1、とりあえず平面にパーティクル出して~
2、複製して~
3、ちょっとパラメーター変えて~
4、スクリーンと加算で重ねましたぁ~

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 みたいなことしてるとすぐこうなるわけですよ。







だがしかし







ここで一つだけ、「乗算」等の暗くなる合成モードのレイヤーを挟み
エフェクトに暗い部分を作ってあげましょう。

すると、エフェクトの光の部分がより目立つようになります。
明るい場所でライトを照らしても眩しく感じませんが、暗い場所では眩しく感じますよね。
あれと似たような感じです。
光という主役を際立たせるために、脇役の闇を作ってやる…と。





実際に見てみましょう。


01
 
まずテキトーにパーティクルを出して赤色に調整。
それにラフエッジとVecterBlurをかけたもの。
これがベースです。






02
 
さっき作ったレイヤーを複製してブラーをかけたもの。





5
 
さらにもう一個複製してブラーをさらに強めにしたもの。
こいつらは周りのグロー部分になります。
ボウっと光ってる感じを出す為ですね。




03
 
最初のベースを複製して
パーティクルの量を減らし
色を黄色系に変えて
ラフエッジとVecterBlurを削除して
RadialBlurを放射状にかけたもの。

中央の明るい部分になります。






04
 
さっきの中央部を複製して
色を白に変えて
更にパーティクルの量を減らし
飛び散り具合を抑え
放射ブラーをさらに強めにしたもの

一番中央部分になります。






05
 
ベースを複製して
ラフエッジとVecterBlurを外し
粒の量を多くして
粒の大きさも小さくし
飛び散り具合を派手にして
モーションブラーをかけたもの

火の粉になります。
火の粉は粒の大きさを小さめに調整して
タービュレンスフィールドでグニャグニャ動くようにし
モーションブラーをかけるとそれっぽくなります。








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で、全部合成したものがこれ。
 


ここに暗部を加えてやりましょう。




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ベースを複製して
粒の量と飛び散り具合を抑え
色を暗めに調整したもの


ベースの上に乗っけるので若干小さめにして
アクセント程度になるようにするといいです。

まさに料理の隠し味ですね。
入れすぎると主張が激しすぎてしまいます。
量は抑え気味にしましょう。メシマズの僕が言うんだ間違いない。


 で、このレイヤーを「乗算」モードで重ねます。
すると…





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こうなります。
違いが分かるように並べてみると






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どうでしょうか?
暗い個所があると、中央部分の明るい個所がより際立ったと思いません?






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ちなみに重ねる順番はこんな感じにしてみました。
ベース2というレイヤーが暗部のレイヤーです。
中央部分の一番明るいところとベースの間にサンドイッチしてます。
このように暗い部分は複製したレイヤーの間にさりげなく入れてやりましょう。






 
というわけで、まとめます。

1、レイヤーを複製してパラメータを微妙に変える。
2、それを繰り返し、スクリーンで重ねていく。
3、間にパラメータで主張を控えめにしたレイヤーを乗算で挟んでみる。

これだけです。

「光るエフェクト=加算とかスクリーンで重ねばおk」と思っている方は
たまには「乗算」とか「 焼き込みカラー」とかのことも思い出してやってください。
















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